親知らず4本抜歯の地獄体験記

これから親知らずを抜歯するかもしれない勇気ある君へ。

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親知らずを4本まとめて抜いてきたので、これから親知らずを抜く人に覚悟の準備をしていただくために、抜くまでの全体の流れとそこにある地獄を語っていきます。

 

歯医者編

1年前から存在する虫歯治療のために評判の良い歯医者へ。

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グーグルマップで高評価の歯医者

ネットで予約して2週間後に向かう。

受付を済まし、検温して治療台のある部屋へ。

30代くらいのお医者さんが登場。

医者「はい、見せてください。…う~ん、あぁ~、いいねぇ見てられる見てられる。」

わし一応虫歯あるんやけど、この人は普段どんな患者さんを請け負っているのだろうか。

虫歯は表面が黒くなっているだけで、治療の必要はないみたい。細かい理由まで一つ一つ説明してくれた。前通っていた歯医者とはえらい違いだ。

他に何か質問ありますか?と事あるごとに聞いてくれるので、そのたびに気になったことを質問しまくった。

親知らずの話題になり、下の2本を抜きたいですと言ったら、ここでは無理だからと自分の通っている大学の附属病院を紹介される。

医者「知り合い居たら気まずいかもだね。大丈夫?」

そんな人脈は無いです。

 

初診+レントゲン+清掃+紹介状で大体4千円くらい。

紹介状だけで1000円くらいが相場らしい。

ちなみに紹介状が無いと病院で5千円ほど余分に取られるので、紹介状をもらっておくのが良き。

 

病院編

3日後早速大学病院へ。

実は親知らずに圧迫されて中間の歯達は歯間ブラシが通らないくらいギチギチになっていたのでわしは急いでいるのだ。

ちなみに歯間ブラシをしないのは歯磨き粉を付けないよりも汚れが溜まるらしいから、ちゃんとしようね。

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医学部付属病院

あら大きい。

大学にくっついている病院だが、中に入るのは初めてだった。

中は思ったよりきれいだな

お、おいもう帰ろうぜ…

なんだよ俺、ビビってんのか?

 

ここまで来たらもう後戻りはできないのである。

長い受付を終え、入ってから2時間後くらいにようやく診察が始まる。

覚悟の準備はよろしかったのだが、今日治療するわけではないそうだ。

医師の説明を聞き、1つ抜くなら日帰りだが、2つ以上抜歯する際は入院する必要があることが分かった。

自分の親知らずは上下4本存在し、上2本はまっすぐに生えているが表面にまだ出ていない。下2本は表面に半分顔を出しているが横向きに生えている。

医者「どうせなら一気に4本抜きますか?そのほうが楽ですよ。」

非常に悩ましい選択であったが、楽ですよという言葉につられて一気に4本抜くことに決めた。

医者「じゃあ一週間後に来てください。1泊2日の入院になります。」

 

その後、血液検査と心電図検査を行い帰宅。

初診+検査+レントゲンで5300円だった。意外と安い。

 

そして恐怖の術前一週間が始まる。

もちろんやることは一つ。親知らず抜歯の体験記を読み漁ること。

どの記事にも阿鼻驚嘆で魑魅魍魎な死屍累々の体験が広がっていた。

俺は余命一週間宣告されたことを、この時初めて気が付いたのだ。

 

入院編

入院当日の朝、これからまともな食事はとれなくなるため、普通に食事ができることへのありがたみを噛みしめながら、フルグラを噛みしめる。

病院到着。手続きを終え、4人部屋に通される。

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病室のベッド

うおお、ベッドやん!

入院したって感じがする!!

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上昇するベッド

しかも浮くし曲がるやん、すげー!!

これが一番テンションが高かった最後の時である。

 

昼食はなんとロースカツがでた。手術にも勝つといいね。

そして、昼食後に点滴用の針をぶっさす。

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点滴用の針装着完了

普通の注射の3倍くらいチクッとした。チクッというか、チクッグニュグニュグニュwwwって感じだった。草生やしとるんちゃうぞ。

最初は左手に点滴の針をぶっ刺したのだが、指す位置をミスったのか失敗。

いや、くそ痛いけど失敗は誰にでもあるし、仕方ないよ看護師さん。

仕方ないので今度は右手にシフトチェンジ。腕を締め付け、血管の位置を探るために念入りに指でポンポンする看護師さん。そして挿入。

チクッグニュグニュグニュ…グリグリグリグリ……グリグリ……………看護師「?」

貴様、今なんで首を傾げたぁ~~!!??

看護師「多分入りました。」

いや多分て!!

俺は笑っていたが、もしまた失敗していたらピキピキしていたところだろう。

無事血管にぶちさせたので、試しにお水を注入される。

ああ^~気持ちええんじゃ。腕のあたりがじわ~っと冷たくなる。

多分ヒール魔法をかけられたらこんな感じ。

 

 

そして時は満ちた。

14時頃に名前が呼ばれ、看護師さんについていく。

直前にトイレに行ったのだが、前日パプリカ、バナナ、カボチャ、ミカン、ヨーグルト、もずく、納豆という最強の夜飯を食べたために俺のケツは痔を発動させなかった。

これが嵐の前のケツの静けさってやつか。

不思議と恐怖は全く無い。断頭台に向かう死刑囚もこんな感じだったのだろうか。

 

治療室に着くと、そこには歯医者によくあるあの椅子があり、俺が書類にサインすると早速手術が始まる。

血圧と心拍数がリアルタイムでモニターに映し出される。

「あ、これピーって鳴ったら死ぬやつじゃん」

 

 

医者「一気に眠くなりますよ。」

なんとこの手術は皆さんおなじみ静脈鎮静併用の局所麻酔下で行われるのだ。つまりどういうことかというと、点滴から夢見心地になる薬をぶち込まれた後に麻酔をぶち込まれるので、痛みは一切生じないどころか、術中はほぼ眠ったような状態だ。

勝った!第3部完!!と言いたかったのだが、全く眠くならない。

意識ははっきりしている。あれ、これはまずいやつでは?

そう思ったのもつかの間、麻酔を上下合計12本くらい打たれる。

「俺は今痛みを感じている(冷静な分析)」

しかし、麻酔のおかげで歯を削るときの痛みはほぼなかった。

歯を抜くたびにバリバリバリ!!ミシミシミシ!!という音が頭蓋骨に響く。

あれは人間から出ていい音じゃないよ。

 

今思い出したけど、右下の親知らずは神経近くにあり麻酔があまり効かず、痛みありの状態で真っ二つにされたような気がする。しかし、本人は意識がはっきりしていると思いこんでいても夢見状態で記憶があやふやなので、実質痛みは無かったのだ。そうなのだ。

 

 

そして、一時間ほどで手術は無事終了した。我々は勝利したのだ。

医者「ぶっといのが出たよ❤」

並べられる俺の歯達。「いや、抜きすぎぃ!!」と心の中でツッコんだが、分割されていただけだった。 

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ぶっとい僕の息子たち

右2本が上の歯、左の分割された6個が下の歯。

下の歯は大体分割される運命を辿る。

歯が分割される様子は、触覚としてありありと分かる。

 

 

車いすに乗せられ、病室に戻る。

手術直後の写真を載せておく。死にそうな顔している。

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手術直後のわし

口の中にできた、いわゆるかさぶたが取れないように、抜歯当日はうがい禁止、歯磨き禁止となる。

傷口からは永遠に止まらない出血の嵐。唾液も尋常なく分泌され、それと血のコンボで俺の口内はもうとんでもないことになっていた。

こうなったら作戦は一つ。とにかく安静にして寝る。寝ていれば痛みも気持ち悪さも感じず、いつの間にか朝になっているのだ。

前日ビビって4時間しか寝れなかった俺は、開放感も相まって一瞬で眠りに落ちた。

 

 

はっと目が覚め、腕に違和感を感じてそれを見る。

うおおおお!!血だ!!血が逆流している!!

とりあえずナースコールを押し、パニックになりながら写真をパシャリ。

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ヒルかよ

点滴の針から血が逆流してチューブが赤く染まっていたのだ。

また針を刺し直すのだけは勘弁してくれ!!

看護師さんが来たので「先生(?)、血が、血が、あわわ」と言う。

しかし、看護師さん「あぁ、今治しますね」といたって冷静。

なんや、よくあることなんやな。よかった。

看護師「どうやったらこうなりました?トイレにでも行きました?」

ぼく「ねてました」

看護師「そう。」

いやめっちゃ興味無さそうやん。

チューブに再び水を注入されて血を血管のなかに押し流す。

あぁ^~ヒヤヒヤするんじゃ^~

そんなこんなで2時間程しか寝られず、夜ご飯の時間に。

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きざまれた夜ご飯


夜ご飯の流動食は傷口に触れないよう、文字通り胃に流し込んだ。

その後痛み止めをもらい、麻酔が切れて歯が痛み出してきたタイミングで飲む。

20分くらいで効果が現れ始め、痛みが消えて眠気がくる。

しかし、まだ19時くらいで電気も明るく、他の患者と看護師が喋っている声もあり寝られなかった。

 

ここで同室のメンバーを紹介するぜ!

カーテンで仕切られて顔は見れないが、看護師との会話は聞こえるので、他3人の大体の人となりが分かる。

1:おじさん

彼は昼食のゼリーが口内炎に沁みたことを根に持ち、ネチネチ文句を言っていた。長い長い看護師との議論の末に、次はゼリーをプリンに替えることで和解したようだ。よかったね。

 

2:おじいちゃん

看護師と世間話をのほほんと楽しんでいた。かわいい。しかし、当然の権利であるかのように爆音で屁をする。屁をしたあと「おっ!」と嬉しそうな声を出す。仕返しに俺も爆音の屁を出してやろうかと思ったが、社会に適応しすぎた俺のケツからはすかしっ屁しか出なかった。

 

3:謎の人

カーテン越しにプシュー、プシュー、と聞こえてくる。たまに、マックシェイクの残りを吸い出すみたいな音を出す。とにかく謎の人。

 

4:俺

スマホで動画を見るしかやることがなく、普段は静かだがたまにデュフフwコポォwと笑う気持ち悪い患者。

 

地獄の夜へようこそ

俺の人生で思い出したくない日はいつか聞かれれば、この日のことになるだろう。痛み止めの効果は3時間程度で消えた。20時の事である。痛くなったら呼んでと言われていたので、ナースコール。痛み止めを渡されたが、「前回の服用から6時間以上たってから飲んでください。」とのこと。

えっ、まだ三時間しか経ってないよ?

 

そう、地獄なのである。

ここが、あの地獄なのである。

へぇ~、こんなところに地獄はあったんだぁ!と何回も思った。

一分おきに血反吐を吐き、そのたびに痛む口内。最終的に三角コーナー3杯分の血反吐が溜まった。

そもそも、鉄棒の大車輪を口でした後みたいな、歯の上下4か所をガンガンハンマーで殴らまくっているような、とにかくバカみたいな痛みがずっと続く。

言ってなかったが、点滴の針は刺した後もずっと痛い。こいつ自由意志を持って血管の壁チマチマ削ってるんじゃないのか?というくらいの違和感と痛みが続く。

部屋の電気は夜中になっても消えず、コロナ対策で開けっ放しのドアからは、常にポーン、ポーンという電子音が響く。

うがい禁止、歯磨き禁止、風呂禁止、寝がえりはうてない、唇も切れていて痛い…

 

こんなん寝れるわけないやろ!

この時点で今夜はオールナイトになりそうだと確信する。

人生で一番長い長い、長い夜が始まったのだった。

 

 

 

 

耐えること朝5時、3回目の痛み止めとともにようやく眠りについた。

 

2時間後、血反吐を吐きながら目を覚ますと、ほっぺがぷっくら膨らんでいた。

なんて顔してやがる…。

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翌朝のわし

こうして、朝ごはんを食べた後に無事退院。

病院の外へ出ると、なんとまあ素晴らしい青空だこと。

ようやく地獄から抜け出したことを実感する。

あぁ、明けない夜は無いのだなぁシミジミ。

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晴れ渡る空(イメージ)

近くのスーパーに寄って、果物と野菜を大量に買い込む。地獄は終わったが、戦いはまだまだ終わらないのだ。

祝日+田舎なので、帰りのバスが全然出ていなかったのが誤算だった。

かなり重い荷物を抱え、1時間程自宅まで歩く。

血行がものすごく良くなり、口内の痛みはさらに悪化。

皆さん決して真似しないように。抜歯後1週間の運動は厳禁です。

 

抜歯2日目

もちろん退院したからといって、食べ物が普通に食べられるというわけではない。

基本噛まなければいけない食べ物は痛みで食べられないのだ。

特に予想外だったのは、傷口を縫った糸が結構硬く、舌を動かすたびに突き刺さることだ。

基本3食後に薬を飲むのだが、その薬の副作用により口内炎ができやすくなる。糸が刺さるたびに新たな口内炎が生成され、それがまた新たな地獄を形成する。物を噛むたびに電流が走ったような鋭い痛みが生まれるのだ。

ここで、手術前に買っておいたミキサーが大活躍をする。

手術後のおすすめの食べ物を紹介しよう。

 

1.リンゴミカンジュース

作り方:リンゴ1個とミカン2個をミキサーに放り込むだけ。

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りんごみかんジュース

リンゴだけをミキサーにかけると、ドロドロになってしまい流し込みにくい。

そこで、ミカンの水分を利用してサラサラな液体にするのだ。

ミカンの酸味とリンゴの甘みがなかなかイケる。

 

2.キウイバナナジュース

作り方:バナナとグリーンキウイ1個のヘタをくりぬいて皮ごとミキサーにぶち込む。牛乳をバナナが浸るくらいに入れる。

 

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キウイバナナジュース

バナナの甘みとキウイの酸味、牛乳の滑らかさが素晴らしい組み合わせ。おいしい。

酸味と甘みを組み合わせてればハズレはないね。

 

3.バナナジュース

作り方:バナナと牛乳コップ一杯程度

キウイなんてなくてもこれだけで完成された一杯。正直キウイは蛇足なレベルでおいしい。 

4.おかゆ

5.ウイダーゼリー

6.胃に流し込めるもの全般

 

基本このような食事が3日から1週間続く。

タンパク質を取るのが難しいため、牛乳ときな粉を混ぜたものを飲むのもグッド。

おかゆを3食食べないと死ぬほどおなかがすくので大量に買っておこう。

 

薬の副作用との闘い

食後に飲む抗生物質。こいつの副作用は地味に精神にダイレクトアタックを仕掛けてくる。

1.口内炎ができやすくなる。

2.吐き気

3.全身のだるさ

4.尿が赤くなる

5.頭痛

全てが陰湿な嫌がらせであるが、飲み切らねばならぬので耐えるべし。3日目の夜までの分が出される。

 

今日からほっぺの腫れの様子を観察していくことにする。

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2日目の夜の状態

 

3日目

幹部からの出血は無くなるが、傷口から分泌液が大量に出て苦い。

このあたりから痛み止め無しで寝れるようになる。

しかし、噛むのはまだ厳しい。

 

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3日目の夜の状態

 

4日目

ほっぺの膨らみが最高潮となる。面白い。

あれ、元々こんな顔だったかもしれないという錯覚が始まる。

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4日目朝の状態

豚骨ラーメンが食べたい。

たんぱく質、脂質共に全く足りていない。 

 

5日目

歯が常時痛いというのはとうとう無くなった。

糸が舌に突き刺さりまくって激痛なのはまだまだ続く。

と思いきや、もうどうにでもなれと糸をハサミでへし折ってやったら、これがクリティカルヒット

糸が舌に突き刺さることはなくなった。

後は抜糸をして、口内炎が治るのを待てば普通の生活に戻れそうだ。

この5日間殆ど噛むということをしていなかったので、歯が物理的に浮いている。

噛むとミシミシいうし、心なしか頬の筋肉が衰えているような気がする。

笑っても痛くないほどには回復した。

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笑顔を思い出したわし

6日目

 糸が刺さっていた舌の口内炎が舌を動かすたびに涙が出るくらい痛い。

正直親知らずを抜いた後の痛みの数倍は瞬間的に痛むので、術後に糸が舌に当たる場合はすぐにへし折っておくことをお勧めする。

また、抜歯一週間後に感染症にかかってしまった人もいるらしいので、処方されたうがい薬は抜糸まではちゃんと使うように。

ほほのふくらみがだいぶ治った。

ちなみに一週間で成人男性のひげはこのくらい伸びるみたいです。

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6日目朝の浅野

ここで、術前と術後の口内を比べてみよう。

口内画像注意。

下の奥歯の先にちょろっと見えているのがあの親知らずである。

上の親知らずは二本とも完全に埋まっていて見えません。

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術前

次に術後の口内。

画質が良くて申し訳ない。

親知らずがいた場所にはもう何もない。いるのは舌を刺しまくる凶悪な糸のみである。

僕たちの親知らずはとうとう逝ってしまわれたのだ。

そう、これからは親知らず無しで生きていかなければならない。

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術後

7日目

抜糸の日。

予約した時刻に行くと、すぐに手術開始。

抜糸は痛くないと聞いていたので、余裕満々のわし。

(ふはははは、さっさと抜いてしまうがよい。)

早速一本目が抜かれる。ん?おかしい。クソ痛いんだが?あれ、ん?

それもそのはずである。傷が治ると共に完全に体の一部となった物を引き抜くのが痛くないわけがないのである。

(ぜっ↑んぜん痛くねぇし…あと3本なら余裕だし…)

残念ながら一つの歯につき3本くらいの糸で縫ってあるので、残りは10本以上はあるのである。

(んぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!)

 

皆さん、抜糸もちゃんと痛いので覚悟して行ってきてください。

 

抜糸後は食塩水を口内にばらまかれて終了。大体5分くらいで終わります。

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抜糸後の口内

あの禍々しい糸は抜かれ、いつもの口内へと戻ってきました。

失って初めて大切さに気付くと言いますが、親知らずに関しては全く気づけませんでした。そもそも全員埋まってたしな。

 

気になるお値段

まずは本日の抜糸のお値段から。

なんと驚愕の230円。安すぎんだろおい。

 

そして、入院1泊2日のお値段が24780円なり。

それに加えて病院食の3食分で920円。

いや、食事は安いけど入院費高いな。

医者は「入院となるとちょっとは値段上がってきますね」と言っていたが、ちょっとどころか2倍になってるんだよなぁ。してやられたぜ。

まあ、一気に抜くには入院するしかなかったので仕方なし。

 

次に入院費以外の4本抜歯のお値段が16731円。

術中にぶち込む鎮静剤(夢見心地になる薬)や麻酔などの値段がこのうち3000円程度を占めているため、もしも1本ずつ抜いて4本抜くとしたら、2万5千円ほどになるだろう。

 

で、合計金額はというと、

術前一週間前の検査5300円+手術費+入院費+抜糸費=47960円となった。

5万円は超えると思っていたので、意外と安く済んだ。一番初めに行った歯医者の費用も含めると5万2千円だ。

つまり、行きつけの歯医者が無い人が1泊2日の入院で4本の親知らずを抜こうと思ったら5万円前後の値段がかかるという事が分かった。もちろん、病院や歯の状態によって値段は上下するので参考までに。

 

最後に

残念ながら一週間を過ぎてなお、たまに傷が疼きます。くっ、みんな俺から離れろ!!親知らずに封印されし悪魔が目覚めてしまう!!

親知らずは放置しておいて良いことは何もないので、早めに引っこ抜いておくことをおすすめします。痛み止めがあるので昔より楽なんだろうなぁ。(それでも地獄だけど)

単純に入院だけを取ってみても、決して快適なところではなかったので、入院しないようにさらなる健康オタクの高みを目指そうと思いました。

まだ地獄を体験していない方は親知らず抜歯に震えて眠ってください。そして勇気を出して抜きに行ってください。

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。